2007.08.20

コミケお疲れ様でした。

 設営日は参加したかったのですが余裕がなく断念。
 1日目と3日目の異様な暑さが印象的。今回人多かったですね。

 「よつばの。」ではC72で頒布したものは一切ありません。
 何か発表できればと直前まで検討しましたが、ムリでした。
 原稿に参加したのは所属しているTRPGサークル「原罪証明書」で、DTP・デザインを担当したエンゼルギアの同人誌が出たくらいです。
 実際3日目のサークルチェックを前日にようやく、という感じでボロボロでした。

 ひとまずは無事参加してきたとのご報告まで。
 後日、雑感を少し書こうと思います。

2007.08.14

WordPress移行完了

 MovableType4があまりにも重いのでWordPressに避難。
少し使い勝手が変わりましたが、なんとか頑張ります。
ひとまずメインのリンクだけでも修復させます。

わりと綺麗に移行できたっぽいです。万歳。
デザインの調整はコミケ後ということで……。
過去の記事は昔のURLでも参照できるようにします。

2007.07.18

トラックバック機能が死んでます。

 以下のようなメールが届きました。

弊社サービスをご利用頂きありがとうございます。

本日、お客様のお使いの
[ http://planchette3/cgi/mt/mt-tb.cgi ]
におきまして、集中アクセスにより多数に渡り実行され、
サーバー上で著しい負荷をかけておりました。

これにより、該当サーバの安定稼動が見込めなくなったため
大変申し訳ございませんが、現在該当スクリプトのパーミッション
を変更させていただいております。

至急ご利用スクリプトの修正、対策パッケージの導入、
最新バージョンへのアップデート等ご対策の上、
お問い合わせフォームよりご連絡下さい。

 ちょうどトラックバック機能の所ですね。
 さっさと対応したいのですが、今のところ忙しくて対応出来ません。このタイミングで来るか、という。
 この際なのでMovableType4にアップデートするか、WordPressに移行するかしたいと思います。
 そんな状況なので、しばらくトラックバック機能がおかしかったり、突然メンテナンスを入れて当サイトの表示がおかしくなったりするかもしれません。
 予めご了承ください。

2007.07.15

読書会3rdは無事終了しました。

 「よつばの。読書会3rd」は無事終了いたしました。
 参加した方お疲れ様でした。
 悪天候の中、わざわざお集まりいただきありがとうございました。
 
 今日は、これから法事で田舎へ向かいます。
 原稿の締め切りもせまってる為、読書会レポートは少し遅くなるかもしれません。

2007.07.13

読書会3rd、一般参加予定の方へ

 読書会準備、原稿に追われてこちらの更新が全く出来ない状態が続いていますが、今週末の「よつばの。読書会3rd」について告知しておきます。

 一般参加(持込みしない人)の方は11時以降にご来場お願いします。
 2007/7/14(土) 11:00~20:00 が読書可能時間となっています。
 場所は品川区立中小企業センター(品川区西品川1-28-3) 大講習室になります。
 今回は一般参加も入場料は無料です(ご満足いただけたらカンパ箱に任意で。という方式です)

 受付状況について。
 現時点で持込み参加予定者30人、持込み予定冊数も1400冊超えと前回より増えています。
 なかなか幅広いジャンルの同人誌が読めるようで、私も楽しみです。

 どうも天気が崩れていて、防水対策が必要になりそうですね。
 実は前日雨だったりするのは毎度の事ですが、今回は厳しそうな感じが。
 持込み予定の方、お気を付けください。

2007.06.15

読書会3rd:申込み状況

 「よつばの。読書会 3rd」関連のお知らせ。

 開催まで一ヶ月切りました。
 6/15現在での参加表明は、6人の方から正式に受け付けしています。
 6人といってもメール受付のみで、口頭ベースでの参加表明を数えるともっと多くなります。
 最終的に持ち込み参加者数は前回と同じか、ちょっと多いくらいかなと予想してます。

 今は同人誌の整理をしながら持って行く本を選別中。
 

 もう1つ、読書会とは別の話。
 お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、サンシャインクリエイション36のカタログに協力サークルとして参加してます。
 P163に「サンクリ同人誌見聞録」というタイトルで同人誌のレビューを書きました。
 わりと急に書くことが決まった関係で、テキストベタ打ちになっていますが、これから徐々に改善していければと考えています。
 ということでレビューページはしばらく連載になりそうです。こちらも併せてよろしくお願いします。

 また、一部誤植で「今回の配置」として前回のスペース番号が入ってしまっています。特に、ご紹介したサークル様にはご迷惑おかけしました。
 各サークル様には連絡済み、クリエイションニュース初号で訂正告知の予定です。

2007.06.01

読書会3rd、持ち込み参加受付開始しました。

「よつばの。読書会3rd」の持ち込み参加の受付を開始しました。
前回、持ち込みテーマを設けましたが、今回はナシという事にさせていただきました。
新しい会場にした絡みでちょっと様子見もしたく。

ありがたいことに既に、何人もの方々から参加しますよー、とお声かけていただいたりしてます。
「持ち込みは主催者だけ」という事態は避けられるようでほっとしてます。

最近、色々と手を広げすぎてタスク消化が間に合っていません。
先週は関西コミティアに行ったりしていて、そちらの話も書きたいのですがなかなか……。

公式ページの方も更新が遅れ気味でしたが、持ち込み募集開始という事で、ペース上げていきます。
よろしくお願いします。

2007.05.22

『Get Wild ‘91』1991年 - 書店摘発~表面張力~幕張追放

 同人誌と表現を考えるシンポジウムに参加してきました。感想等はまた後日。
 
 予備知識として必要だと思われる1991年に起きたいくつかの事件について、纏めておきます。
(注:筆者は事件当時、コミケには参加していませんでした。事実誤認等ございましたらコメント・トラックバックにてご指摘ください)

▼事件前夜、「有害」コミック騒動の始まり。

 90年8月。マンガ誌における性表現における性表現のコマ数を調べ、「女性の人格を無視した男性中心の描写」が多いとして批判した。それを週刊誌が興味本位に扱い、9月には「朝日新聞」に「貧しい漫画が多すぎる」という社説が掲載された。こうしたマスコミ報道に乗る形で、和歌山県田辺市では9月頃より、マンガ追放運動が起こり、やがて「子供を守る親の会」が首相官邸に訪れ「性描写の過激なコミック本やポルノ雑誌の出版や販売に法的規制を」と訴える。──いわゆる「有害」コミック騒動である。

「漫画同人誌エトセトラ’82-’98」阿島俊(久保書店) P198より

 地方から火がついたこの論争は、全国に広がりを見せ、大規模な漫画に対する弾圧へとエスカレートしていきました。
 今回は本題でない為、簡単な触りだけ。詳しくはwebで検索してもある程度の資料は見つかります。
 また、紙媒体の有用な資料として『「有害」コミック問題を考える』(創出版)をお薦めしておきます。

◆主要な出来事(~1991/1)
 1988-1989 宮崎事件 (東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件)
 1990/6 仏教系新宗教団体機関誌に「子供を蝕む性交マンガ雑誌」「ドギツイ描写、性をクスグルセリフやタイトル─これが子供向けに堂々と書店に並ぶ現実」といったキャンペーンが展開。
 1990/8/9 「紀州新報」にコミック本批判の投書が掲載、後の和歌山県田辺市の運動の発端。
 1990/8/23 東京都生活文化局婦人計画課が「性の商品化に関する研究」報告書を発表。
 1990/9/4 朝日新聞、「貧しい漫画が多すぎる」と題した社説を掲載。
 1990/10/12 「ヤングサンデー」に連載中だった人気作「ANGEL」(遊人)が休載。
 1991/1 雑協加盟出版社「成年コミック」マークの表示基準を決定。

 91年1月には、今ではお馴染みの「成年コミック」マークが作成され、翌月2月には適用される事になります。
 こうした出版社の自主規制の決定という大きな変化があったものの、規制推進側の動きは止まりませんでした。

▼書店摘発事件へ

 そういった「有害」コミック騒動の中、1991/2/22には都内の有力書店が3店が摘発される事件が起きます。
 書店が委託販売を行っていた同人誌が「わいせつ図画」とされ「わいせつ図画販売目的所持容疑」で書店員が送検されたのです。
 以下は当時の新聞(読売)より。

わいせつ漫画本を販売 有名書店を摘発/警視庁

 警視庁保安一課と、神田署、麹町署は二十五日までに、わいせつな漫画本を販売していた東京・神田の有名書店など三書店の店長ら五人をわいせつ図画販売目的所持容疑で東京地検へ身柄送検、三十三種類五千三十九冊を押収した。
 逮捕されたのは、千代田区神田神保町一の二一、「書泉ブックマート」店長、K(53)と店員二人、同町一の九、「コミック高岡」店長、H(57)、新宿区新宿三の三五の一、「まんがの森」新宿店店長、M(38)の五容疑者。調べによると、三店では、昨年三月ごろから、露骨な性描写のある漫画本を一冊六百円から千円で販売していた。

 1991.02.25 読売新聞 東京夕刊 夕社会 19頁
※実名部分をイニシャルに改変してあります。

 これまで標的に全くなっていなかった自主流通出版物、同人誌が対象となった事は特筆に値すると言えます。
 「この種の漫画本の摘発は全国で初めてである」という記者発表の通り、例を見ない事でした。
 事件の後、他の書店に対しても家宅捜査が行われ、さらに多くの同人誌が対象になっていきます。
 一連の事件で書類送検となったのは、作者、発行者、印刷所、書店員など広範に渡り、拘留・逮捕されたのは74人(逮捕7人・拘留67人)にも及びました。
 押収されたのは同人誌22,078冊、原画950枚、フィルム205枚。
 続けて3/11付で以下の記事が掲載されます。

わいせつ漫画本事件 東京・広島の印刷会社2社を家宅捜索/警視庁

 都内の有名書店などで、わいせつな漫画本が販売されていた事件を捜査している警視庁保安一課と神田、麹町署は十一日までに、漫画本の編集に当たっていた二人を、わいせつ図画販売目的所持容疑で東京地検へ身柄送検した。さらに二人の供述から印刷、製本を担当していた広島市内などの印刷会社二社を、同容疑で家宅捜索、近く両社の社長を書類送検する。
 身柄送検されたのは、神奈川県座間市栗原、無職I(22)、東京都武蔵野市中町、調理師Y(24)の二容疑者。家宅捜索を受けたのは、広島市東区牛田新町、金沢印刷と東京都文京区後楽、東京文芸出版。
 調べによると、I容疑者は、自分が編集したわいせつな漫画本十五種類の印刷を金沢印刷に依頼、合計六万千八百五十冊を出版し、東京都千代田区神田神保町の「書泉ブックマート」など三書店で委託販売してもらった疑い。これまでに二万五千冊を販売、一千万円の売り上げを得ていた。
 またY容疑者は、同じような方法で、東京文芸出版に印刷を依頼し、一種類二千五百冊を出版し、新宿区新宿三丁目の漫画専門書店で販売した疑い。

 1991.03.11 読売新聞 東京夕刊 夕社会 23頁
※実名部分をイニシャルに改変してあります。

 特記事項として、成年向けのエロ同人誌は局部が無修正のままで流通しており、こういった事件に発展した時に問題になりやすい状態だったという事を挙げておきます。
 この事件以降、同人誌には必ず修正が入るようになり、以前の同人誌は「規制前の」と頭につけて呼ばれたりする事になります。
 ショップで取り扱うにもリスクが高いため、中古ショップでお目にかかる事はほぼありません。

 多くのサークルの同人誌が問題とされていきましたが、その中で警察が名指ししたサークルがありました。
 「MINIES CLUB」、上記I容疑者(PN:伊藤紅美)が代表を務めるサークルです。

▼「MINIES CLUB」と「表面張力」

 MINIES CLUBはサークルに所属する描き手が作品を作ってはおらず、人気作家の旧作をまとめたり、原稿を集めてアンソロジー集として発表したりと、編集をメインに活動しているサークルでした。
 作家に原稿料を払って描かせていたりと、ミニ出版社のような活動をしていたようです。
 作家や会員に対して金銭絡みのトラブルも少なからずあったと聞きますが、決定的となったのは「表面張力」事件でしょう。

 「表面張力」は「くりいむレモンシリーズ」(1984年~)のキャラクターデザインで人気を博していた富本たつや(真行寺たつや)氏が1988年に発行した個人誌。
 「漫画の手帖 29号」によれば、当初800部刷られた「表面張力」は再販増刷・通販の要望が多く寄せられ、忙しい富本氏は「MINIES CLUB」に増刷と販売を委託。
 再版(1000部)を販売したところまでは、きちんと売上も支払われたようですが、その後MINIES CLUBは無許可で再々版(6000部)を増刷・販売を行い、後にその事態に気がついた富本氏とトラブルに発展していきます。

(前述分略)「この春おこなわれたコミックマーケットで、富本さんに何の断わりもなく『表面張力』名でサークル参加し、スタッフの厳重な注意にもかかわらず『表面張力』を展示販売していた」「そのサークルの名前はMINIES CLUB。代表者は女性で美少女エロ系の商業誌などを通じて、通販や会員の募集を大々的に行っております。」(以上月刊阿素湖だより4/1号~6/1号・早波慧氏の“「表面張力」その後”より抜粋)

「漫画の手帖 29号」P16 噂の顛末 - 『表面張力』増刷にともなうトラブルの真相は? より

 上記のような経緯もあり、コミケットはMINIES CLUBに対し出入り禁止措置を取ります。
 片方の被害者である富本氏は、この騒動を起因に同人活動を長期間休止。発行予定だった「表面張力・2」は幻と消えたのでした。

 即売会から閉め出されたMINIES CLUBは、その後も活動を続けていきました。
 制作した同人誌を精力的に書店で委託販売する一方で、グループを会社組織化し、非合法のシースルービデオやビニ本の制作販売を手がけていました。
 暴力団関係の資金源となっているのではという疑惑もあり、程なくしてMINIES CLUBは当局に目をつけられる事になります。
 1990年1月頃、保安一課がビデオを押収すべくMINIES CLUBに踏み込んだところ、そこにあったMINIES CLUBが編集する美少女同人誌が目に留まったようです。
 これが91年2月の書店の同人誌摘発事件のきっかけになったと言われています。

 こういった流れもあり、警視庁には「同人誌」の第一印象が悪かったの言うまでもありません。
 発行していた同人誌の中には、奥付が無いものもあった様で、摘発事件の時にも「発行元がはっきりしていない」と指摘がありました。
 「奥付がない=書けないような裏がある」という推測をされる、という考えもこの流れを踏まえれば不思議な事ではありません。

▼幕張から晴海へ……

 宮崎事件により1989年から続くオタクバッシング、「有害」コミック騒動によるマンガへの弾圧。そして摘発事件。
 「同人誌=ワイセツ図画」といった偏見さえ生まれてしまう中、91年3月末、同人界に追い討ちをかけるような出来事が起きます。
 コミケ40(1991年8月)の開催を予定していた会場・幕張メッセから、突然一方的なキャンセルを言い渡され使用出来なくなってしまうという事件です。

 1991年3月頃(正確な日付は不明)、千葉西署(メッセ管轄)に、とある個人が「コミケで買った」というエロ同人誌を持ち込みます。
 主張としては、「コミケでこんな物が売られている、取り締まって欲しい」と言ったものだったようです。
 タイミング的としては書店摘発に乗じた嫌がらせのような印象は否めませんが、ともあれ問題を認識した千葉西署はそれを受け、準備会と幕張メッセに事情聴取を行います。
 その結果として幕張メッセは、既にC40告知、サークル申込が済んだ状態であったにも関わらず、トラブルのあるイベントには貸さないという結論を出す事になりました。

 当初メッセは、経済効果も期待出来るコミケを追い出すつもりはなかったようですが、千葉(とある保守系議員の強い意向とも)側から圧力がかかり、このような結果となったとも聞きます。
 こうして新天地として期待された幕張メッセでのコミケは、37から39までのわずか3回で終了する事になりました。
 この件で、幕張メッセの信用は地に落ちたと言っても過言ではないでしょう。

 メッセに呼び出され、キャンセルを言い渡された米澤代表(当時)は、メッセに古巣である晴海国際展示場への紹介を依頼。
 晴海側は当初渋ったものの、見本誌チェックの強化やサークルへの表現規制のアピールなどを条件に最終的に開催許可を出します。

(前略)これについては次のような条件が付加されました。
 夏コミの会場に於て、「ワイセツ図画」と見なされる同人誌が1冊でも持ち込まれ、売られることが無いように万全の対応策をとるというものです。
 ①印刷所の協力でチェック修正を行う。
 ②サークルに通達し、自主規制をしてもらうよう指導する。
 ③当日厳重管理体制をしいて販売物をチェックする。
 ──といった内容です。当日「現行犯逮捕があった場合即刻中止、後日発覚「事件」となった場合冬コミ中止、以後一切コミケットには会場を貸さない。それは、何かあった時には、コミケットがなくなってしまうことを意味しています。晴海以外で一万以上のサークル、十万以上の一般を収容できる会場はないのですから。

『コミックマーケット20周年記念資料集』P254 C40コミケットアピールより抜粋

 会場、日時を変更しながらも、コミケットは何とか場を維持し、生き延びる事を選択しました。
 1つでもわいせつ図画の頒布があれば開催中止、巨大化したコミケに残された会場はなく、C40は異様な緊張感に包まれた中での開催となりました。
 この頃より女性向けは1日目、問題とされる可能性が高い男性向けは2日目といった日程が確立していきます。(※C71では女性向けサークルの修正指定が、男性向けより多くなるという現象が起きています)

 この事件で注目すべきは、間接的な影響があったにせよ、たった1人の個人の行動によって、コミケが開催中止寸前まで追い込まれたという点に尽きます。

 最後にコミケット40カタログ「代表のごあいさつ」よりの引用を持って本稿を締めます。

 コミケットには見せかけの巨大さと華やかさがあります。それが何処かで永遠を保証するような幻想を抱かせるかもしれません。しかし原点に立ち戻って考えるならコミケットには何の力もありません。コミケットは常に危うい、それ故に魅力的な空間なのです。安定と保守はコミケットには無縁なものかもしれません。それでも、コミケットは続けていこうとする意志の力が寄り集まることによって、永遠を求めていくことになるはずです。それがコミケットに参加するということだと考えます。

 『コミックマーケット20周年記念資料集』P256 より

【参考文献】
 『「有害」コミック問題を考える 置きざりにされた「性表現」論議』創出版
 『コミックマーケット20周年記念資料集』コミックマーケット準備会
 『コミックマーケット30’sファイル』コミックマーケット準備会/青林工藝舎
 『漫画同人誌エトセトラ’82-’98』阿島俊/久保書店
 『アックス 52号』青林工藝舎
   - P264-P267 「戦後エロマンガ史 第40回」米沢嘉博
 『漫画の手帖 33号』漫画の手帖事務局
 『漫画の手帖 29号』漫画の手帖事務局
 『DO-PE VOL.7 1991秋号』あまとりあ社

【参考URL】
 同人関係の事件/1991年の書泉ブックマート、高岡書店、まんがの森の摘発 (ARTIFACT ―人工事実―)
 「キャプテン翼」以降の女性アニパロ史 (同人誌生活文化総合研究所)
 『萌え』という言葉を隠れ蓑にした現在の危険性 (三毛猫が出かけた こみけの話)
 90-91年「有害コミック」問題は、極右新興宗教「念法真教」が起こした。 (カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの虚業日記)
 AAAonWWW-[doujin] (AAA on WWW)
 ヨミダス文書館 (YOMIURI ONLINE)
 有害コミック運動 - Wikipedia
 コミックマーケット - Wikipedia

2007.05.17

とりあえず先行告知を

公式サイトの方を作り直してる所ですが、色々とタスクが圧迫していて進まないので先行告知。
「よつばの。読書会」3回目やります。
開催日は2007/7/14(土)、品川区中小企業センターの大講習室です。
会場が狭かったのでもっと広い所を借りました。前回よりは大分マシなったはず!
mixiに「よつばの。読書会」コミュニティも作ってあります。興味ある方はそちらも併せてよろしくお願いします。

近日中に公式サイトも更新するつもりです。
とは言っても週末も予定が埋まっていて、5/19は「同人誌と表現を考えるシンポジウム」、5/20は「博麗神社例大祭」→「コミティア読書会」
両日とも夜は飲んでそうなので、それまでになんとかしないといけませんね。

月末は大阪観光&関西コミティアに行ってきます。
5/26の夜のコスチュームカフェも気になりますが、今回はパス。
参加者のレポートに期待!

2007.05.09

オタク論!が酷い

先月、創出版より発売された「オタク論!」(唐沢俊一、岡田斗司夫)を購入。

これは月刊「創」に連載されている「新世紀オタク清談」をまとめた物。
2007年6月号の「創」では『既に発売前からネットなどで話題になっている。』と書いてありましたが、話題になってるんでしょうか。

対談という形式である為か、二人のうろ覚え知識で会話が進む展開が多く、資料としては信頼性に欠けます。
ただ2人の会話を楽しみたい人向けですね。


初版P212より。のっけからこんな物を見せられてぐんにょり。
ちゃんと校正しましょうよ。書くまでもありませんが「米澤嘉博」です。

岡田 コミケは、そういう『ガロ』的な個性というものの対極にありますよね。そういうものを一切否定して、とりあえず抽選によって枠が取れれば、商業出版物以外は何を売ってもいいわけです。
唐沢 エロとかナチズム賛美とかはきちんと規制入りますが(笑)、常識の範囲内では腐る物とか消え物以外は何でもいい。
岡田 クッキー売ってる奴もいますね(笑)、アニメやマンガに出てくるキャラクターのオリジナルデザインのクッキーとかを作って、実行委員会のいない隙にそーっと売っちゃう。
P20より

「商業出版物以外は何を売ってもいい」わけがありません。
言ってることは分かるけど、語弊があるので止めて欲しい発言の代表例。悪ノリが過ぎます。
商業でも出版物以外は売って良い訳はないです、違法なものの販売(例:手作りせっけんの薬事法違反)も当然許されません。
委託でもない他サークルの同人誌を並べて売ってももちろん怒られますよ。
「日本最大の闇市場コミケ」と題した回での話題ですが、不法販売の場とされてしまえば即売会は開催出来なくなります。

「実行委員会」は「準備会」と記述すべき。
ちなみに唐沢氏は「コミケ準備委員会」と発言していたり、言葉の統一が2人の間でなされていません。

岡田 いまやプロの作家がコミケを楽しみにしてますからね。『HUNTER×HUNTER』の作者は、毎年コミケの前になると『ジャンプ』の原稿落とすことで有名ですし(笑)。
P25より

この疑惑については、週刊冨樫帝国No.37・38合併号こちらに詳しいです。
そもそも冨樫義博氏がサークル参加した回数自体が3回しかありません。

 1994年夏「ただであげます堂」ヨシりんでポン!
 1997年冬「竹内商会」冨樫義博王子♥武内直子姫 ‘98社会復帰宣言
 1999年夏「冨樫王国」週刊 冨樫帝国 No.37・38合併号

最後の参加は90年末。何を根拠に「毎年」と言ってるのか分かりません。
そもそも同人活動のせいでジャンプの原稿を落とした、という実績は一度もないはずです。
週刊朝日のねつ造を鵜呑みにしているだけという事、最近の状況を全く把握していない事がうかがい知れます。

岡田 何年か前にはナチの軍服着てコスプレしていた参加者がいて、それを見たイスラエル大使の息子が抗議して、それ以降は軍服関係のコスプレはしぱらく禁止になったんですよね。
P215より

「イスラエル大使の息子」というのは狂言。確認してみたら嘘だと発覚したという話だったかと。

特に「これはない」という箇所を抜粋。そのまま信じないように。
私自身の興味が同人ジャンルに特化していることもあり、コミケ・同人関連の話の酷さを強く感じました。
分からないなら話題にしなければ良いのに。

唐沢 やおい文化というのは元々アメリカが発祥の地なんですが、(後略)
P24より

この辺りも微妙な発言で、アメリカのslashの話をしているんでしょうけれども、それが日本に伝わってやおいになったという話は少なくとも、自分は聞いた事がありません(詳しい人がいたら教えてください)。

出版物として流布されると、こういった情報が一人歩きするので、ちょっと怖いです。
適当に喋ってるなーと笑いながら読む分には良いのですが、真に受ける人もいるのを理解した上で、正確な記述をして貰いたい。

全体的に「若いオタクはダメだ」的な話に行きがちなのはロートルオタのご愛敬として。
こんなグダグダな本出して『まだ若い君たちも、カッコいい我々を見習って、ぜひ「大人のオタク」になりなさい。』だなんて、悪い冗談ですよね?

追記:「オタク論!」言及記事
 桀紂屋 - 唐沢×岡田の『オタク論!』は求められているか?
 続ドクバリニッキ - 『オタク論!』

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